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桑名市立益世小学校 かつおぶし削り体験レポート

  • eduka7
  • 10月26日
  • 読了時間: 4分

三重県桑名市立益世小学校様では、2025年10月16・17日に、だしのうまみを味わおうという内容で食育授業を行いました。かつお節がどのようにつくられるのか、かつお節削り体験、だしのありなしの飲み比べを行い、普段身近に食べているかつお節について学習を行いました。5年生は社会科で水産物の学習をしたり、家庭科のみそ汁の調理実習でだしをとったりと様々な学習につながる内容となりました。


実践の模様をレポートいたします。




かつお節はいろいろな料理で使うことができるかつお節ですが、削られる前の状態を実際に見たことや触ったことがある児童は少ない様子で、机の上にあるかつお節に興味深々で授業が始まりました。かつお節を触ってみると「うわ、めっちゃかたい!」「こんなにもかたいの⁉」と驚いた様子や「かつお節のいい匂い」と香りを感じている子もいました。

そのあと、テキストにあるかつお節ができるまでの動画を視聴しました。職人さんの素早い手の動きや、様々な工程を経てかつお節が出来上がることを学びました。特に、かつお節を作るためにカビを付けてつくるということに驚いている様子でした。







いよいよかつお節を削ります!薄くひらひらとしたかつお節を目指して削りました。

初めて挑戦する児童ばかりで、なかなか思い通りに削れず苦戦している様子でした。

「悔しい!自分も薄いかつお節を削りたい!もう一回!」と一生懸命削っていた子どもたち。だんだんコツをつかみ薄いかつお節を削れるようになっていきました。教室中がかつお節のいい香りに包まれていきました。

削った後は、飲み比べ体験をしました。みそだけを溶いたみそ湯(A)とAにかつお節(だし)を入れたお湯で飲み比べました。Aを飲んだ時は「おいしい。でもなんか薄い感じ。」と言っていた児童、削ったかつお節を入れると「おいしくなった!味が濃くなった!」と味の変化を感じている様子でした。どちらが好きだったかと聞くと、全員がかつお節をいれた方に手を上げていました。その味の変化の秘密が“うま味”によるものだということを栄養教諭から教えてもらい、だしのすばらしさをより実感している様子でした。 



【子どもたちの様子】


身近にあるかつお節が様々な工程を経てつくられていることを知り、驚きもありつつとても興味を持って取り組んでいる様子でした。栄養教諭にかつお節を使った料理を食べてみようと声をかけられると、「早く家に帰って食べたい!」「家でも削りたい!」「お母さんに伝える!」と言っている様子がありました。テキストにもレシピがたくさん紹介してあり、実際に料理を作って食べた児童もいました。



【児童の感想】


・「けずりたてのかつお節は味がしっかりしていたし、かつお節ができるまでに何か月もかけていると知ったのでもっと味わって食べようと思った。」

・「初めてかれ節をけずって、かつお節を作ったけど、意外にむずかしかった。だいたい粉になったけど、最後は上手くできた。けずりたては、かおりがよくてすごくおいしかった。」

・「だしありは塩分がプラスされた感じがした。今まで給食ででているみそしるは全部にかつお節(だし)がはいっているからくらべられなかったけど、実際にくらべるとかつおぶしのだしのおいしさがより伝わった。」



~子どもたちが作ったかつおぶしを使ったレシピ~






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【先生の感想】

削る体験は初めてで、とても楽しく体験させていただきました。実際に削るのは難しいところもありましたが、削りたてのかつお節は香りがよく驚きでした。

飲み比べ体験では子どもたちと同様に味の違いに感動したとともに、だしの大切さを改めて知る機会となりました。実際に味わい、体験することは子どもたちの記憶にも残りやすく、かつお節やだしのよさを実感できたのではないかと思います。

一つ一つの食材に向き合わせることで、その食材のよさの再発見につながると感じました。

 

 

【桑名市立益世小学校様公式サイト】










 
 
 

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