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常盤木学園高等学校  かつおぶし削り体験レポート

  • eduka7
  • 11月11日
  • 読了時間: 3分

仙台市にある、私立常盤木学園高等学校では、2025年11月7日、国際教養コース1年生 日本文化研究の授業にて、日本の食文化~和食に欠かせないだし について学習し、かつおぶし削り体験を行いました。

実践の模様をレポートいたします。





 



テキストを使って「かつお節ができるまで」の学習をグループで行いました。

知っているようで知らなかったことも出てきて盛り上がるグループもありました。

iPadでQRを読み込み動画も見て学習しました。




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学習の傍ら、1グループずつ一人5分間の削り体験を行いました。

ほぼ全員が初めて枯節から削るということで、まず枯節の硬さに驚いていました。


削り方を動画で見ていても、いざ自分で削るとなるとうまくいかず、「なんで?どうすればいいの?」と最初は騒ぐ生徒が多いものの、コツを掴むと無言になり真剣な顔で削ります。


タイムアウトになるとお互いに見せ合い、出来栄えに盛り上がっていました。

昔のお嫁さんの仕事は毎朝早く起きて、火を起こし、枯節を削って朝食の味噌汁を作っていた話もしたところ、「無理無理、しんどい」という声があがるなど、想像以上の大変さだったようです。その分、自分で削った鰹節はとてもおいしかったようです。




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自分で削ったかつおぶしを、まずはそのまま食べ、嚙みしめて感想を書き、次にカップに味噌だけの味噌湯ともう一つのカップに削り節を入れてお湯をさしただし汁を作り、それぞれ飲んで感想を書きます。そして最後はだし汁に味噌湯をまぜ味噌汁にして飲んで感想を書く、という流れを行いました。



【生徒の様子】

初めて削る体験に騒ぎながらも、削り節欲しさに夢中になる姿にはかわいらしさを感じました。

自分で削った削り節を食べて「おいしい、おいしい」と笑顔を見せたり、味噌汁になって「あーこれこれ」と安心した顔になったり、一つ一つの味を確認出来ていい機会だったと思います。

テキストは小学生向けということで分かりやすくまとめられており、なぞり書きなど懐かしぃと楽しみながら学習していました。

   



【先生の感想】

削り体験からたくさん考え、気づく機会にもつながりました。

本来の香りや味を感じることができ、初めて削るという行為からどうずればうまくできるかを工夫し、自分の手で削った鰹節が大事に思え、味噌汁はだしがないと味噌汁にはならないことを実感したようです。

出し汁のみを飲んだある生徒が「全く味がしない」というので、鰹節をもっと入れてみたらといったのですが、それでも味がないといいました。味噌汁にすれば味を感じるようで、おそらく、濃い味に慣れて出汁そのものでは感じなくなってしまっていることも分かりました。

小学生は体験学習が多くあるかと思いますが、高校生にもなると座学が多くなかなか体感する機会がありません。今回このような機会はまさに、これから自分自身が食と関わる(選択する)年齢の高校生には大変貴重なプログラムでした。このような機会をいただき御団体の活動と支援に感謝いたします。

 




常盤木学園高等学校様サイト


 
 
 

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