岡崎市立奥殿小学校 かつおぶし削り体験レポート
- eduka7
- 7月16日
- 読了時間: 3分
愛知県岡崎市立奥殿小学校様では、2025年7月2日,4日の家庭科の授業で、5,6年生に向け「かつお節のひみつを調べよう」というめあてで授業を行いました。この授業を通して、かつお節ができるまでを学習し、実際にかつお節を削り、だしのうま味について学びました。
実践の模様をレポートいたします。


テキストを使って「かつお節ができるまで」の学習をしました。
かつお節ができるまでには、たくさんの工程があり、手間がかかっていることを知ることができました。特に骨を手作業で取っている場面は驚いていました。
また、「カビを付けている」と聞いたときは、「カビ?」と不安に思っている子供もいましたが、「チーズもカビの力でおいしくなるんだよ。」という級友の声で、安心していました。



まず初めに、職員が子供たちの前で見本を見せました。
その後グループに分かれ、削る体験を行いました。
全員初めてかつお節を削るということもあり、不安そうに再度テキストで確認しながら削っている子供もいました。
枯節を持ったときに「硬い!」「これ本当に食べられるの?」と言っている子供もいました。
実際に削ってみると「いいにおい」「おいしそう」という声があちらこちらから聞こえてきました。不安そうにしていた子供も、級友と協力しながら削ることができました。



削ったかつお節をみそ湯に入れ、だしのうま味の体験を行いました。
初め、みそ湯を飲んだときは「うすっ!」「みそは感じるけれど…」という反応でした。
その後、削りたてのかつおぶしを入れ飲み比べてみると「うまっ!」「全然違う!」「おしいしい!」と、違いに驚いていました。
その後、削りたてのかつお節のみを食べてみました。
「味が濃い!」「いつものと全然違う!」と、市販のパックに入っているかつお節との違いに驚いていました。



最後に「その日の給食に食べる用のかつお節を削ろう」ということで、かつお節を削る時間を設けました。
どの子も慣れてきて、順調に削ることができました。
上手に削ることができる子供を見て「音が違う」「音が心地よい」と削る音の違いまで気付く子供もいました。
初め不安そうにしていた子も慣れてきて、最後には「楽しかった」「もっと削りたい」と話していました。
【子供たちの様子】
普段何気なく食べているかつお節がどのようにしてできるか、映像や体験を通して学ぶことができました。
実際に枯節を持ってみるとその硬さに驚いていました。
また、多くの工程が手作業で行われていることを知り、職人のすごさを感じていました。
初めて自分で削ったかつお節を口にしたときは「おいしい!」「家のとは違う!」という声が聞こえてきました。
授業の後には「また削ってみたい」「家の人に自慢する」など、今回の授業を通して、かつ
おぶしについての理解が深まっていました。
【先生の感想】
身近な食材だけど、どのようにできているか知らなかったかつお節のことを学ぶことができ、とてもよい機会となりました。
実際に削ったり食べたりすることで、だしのうま味などかつお節のすごさを感じることができました。
子供たちだけでなく、職員も「かつお節を削るのは初めて」という人がほとんどでした。
そのため、職員室で試しに削ったり食べたりしました。職員も子供同様に削りたてのかつお節の風味に感動していました。
かつお節と言えば、店頭に並んだ状態が当たり前で、並ぶ前の過程や苦労はあまり見えません。こうした体験を通して、多くの人の力や命を頂いていること、生かされていることを感じてほしいと思いました。
今回、このような貴重な体験をさせていただき、本当に感謝しています。
可能であれば、来年度もこのような体験ができるとうれしいです。
本当にありがとうございました。
【岡崎市立奥殿小学校様公式サイト】
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