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埼玉県開智学園小学校 かつおぶし削り体験・オンライン授業 レポート

  • eduka7
  • 9月9日
  • 読了時間: 4分

開智小学校様では、3年生の子どもたちが1年間を通して「食の探究(和食の探究)」を行っています。そして、かつおぶし削り体験は2020年から毎年継続していただいています。

今年も事前にテキスト学習・体験(かつおぶし削り・飲み比べ)授業を実施し、別日に各クラスとヤマキ株式会社とオンラインで繋いだSDGs取組み授業を実施しました。

この体験型授業は、かつお節への理解や興味が深まる授業として、毎年高い評価をいただいています。



★テキスト学習・かつおぶし削り・飲み比べ授業★

かつおぶしは世界一かたい食べ物」であると紹介されていたことを受け、本当に硬いのか、枯節にビニールをつけたままの状態で、子どもたちに触ってもらいました。折れるかどうか試してみたいと、チャレンジした子もいました。顔を真っ赤にさせながら力をこめても、全く太刀打ちできず、「かたい!」「折れない!」「木みたい!」と嬉しそうに悲鳴をあげていました。




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前回、かつおぶしを「出汁がでるもの」として観察し、味も知っている子どもたちは、削ったかつおぶしの写真を見て、すぐに「かつおぶしだね!」と反応。

「かつお」という魚からできていることを学び、次に鰹本節を見せたところ、「えーっ!生のかつおは(身が)赤っぽいけれど、茶色だよ!色が違うよ!」「なんだか硬そう!」「木みたい」との反応。想像していたものとは、だいぶ違ったようです。

自分たちの知っているかつおぶしと、見慣れない形のかつおぶし(枯節)が、イメージとしてなかなかつながらず、「えっ!これがかつおぶしなの!?本当!?」「これがあのふわふわしているかつおぶしと同じなの?」とみんなびっくりしていました。


かつおぶし削り器については、かんなに似た道具という形で紹介をしました。

教員実演では、子どもたちはまず、音に注目。

少し経つと「あ、かつおぶしのにおいがしてきた!」「いいにおい!」と、今度は嗅覚に意識を集中させていました。「職人さんは、毎日こんないいにおいをかぐことができて、うらやましいな」と言っている子もいました。

 





削りたてのかつおぶしを見て、ようやく「枯節」と「かつおぶし」が、イコールであることを実感できた様子がありました。


紙コップに入れて、かつおぶしを手に取りながらにおい・色・手触りなどじっくり観察していきました。

においが強いこと、色も濃いところと薄いところがあること、びっくりするぐらい薄いことなどについて、記録をしている子が多かったです。


その後、「実際に食べてみよう」と子どもたちに呼びかけると、「えっ!いいの!?」「やった~!」と大興奮。

「手が止まらなくなるくらい美味しい!」「黒いところはちょっと苦いよ」「きれいに削れているところが美味しいぞ」「塩味も感じるなぁ」などという声があがっていました。


まずは、味噌のみを溶いたものから。

そこに削りたてのかつおぶしを入れて「おいしくな~れ」とかき混ぜ飲んでみると……!

「おいしーい!」「コクが出ている感じがするよ」「さっきのと、全然違う!」と驚きの声があがりました。

かつお節がお味噌汁を美味しくしているヒミツであることを、実感できた瞬間でした。



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★オンライン授業★

ヤマキ社員がオンラインで登壇し、「かつお節とSDGs」などをテーマに、子どもたちの素朴な疑問に応える双方向型の授業を実施しました。

「かつお節はなぜ薄く削るのか」「削り方の違いによって使い方の違いがあるか」など、

さまざまな質問が飛び交い、食への関心や探究心が育まれる学びの場となりました。





【先生の感想】

今年度も、本物を見て、五感で感じるという貴重な体験をさせていただくことができました。     

硬さ・香り・風味など、本物に触れることでしか分からないこと、感じられないことがたくさんありました。

子どもたちにとっても、私たち教員にとっても、新たな発見がたくさんあった時間でした。

本当にありがとうございました。

 

開智小学校3学年では1年間、和食をテーマにこれからどんどん探究活動を進めていく予定です。

フィールドワークでの郷土料理探究、発酵探究、野外炊事等、子どもたちと本物に触れて学びを進めていく予定です。

 




開智小学校様公式サイト








 
 
 

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