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愛媛県松山市立久枝小学校(6年生)  かつお節削り体験レポート

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分


愛媛県松山市立久枝小学校では2026年2月17日~20日、6年生家庭科の授業で「日本の食文化と健康 ~味噌汁とだしの秘密 ~」をテーマに食育授業を行いました。「なぜ味噌汁は今も飲み続けられているのだろうか」という問いを軸に、探究的な学びを展開しました。その学習の中核となったのが、鰹節削り体験です。実践の模様をレポートいたします。

※御担当の先生からのレポートです。





教室に広がった“本物の時間

削り器の前に立つ子どもたちは、最初こそ緊張した面持ちでした。

しかし、「シャッ、シャッ」と響く軽やかな音、削るたびに立ちのぼる香ばしい香り、薄く透ける花のような削り節、五感を刺激する体験が始まると、教室の空気は一変しました。

「いい匂い」「音が気持ちいい」「こんなに薄くなるんだ!」といった表現が多くみられました。そして教室中、歓声と驚きが自然にあふれました。それは単なるかつお節削り体験ではなく、日本の食文化に触れる瞬間でした。



うま味を体で理解する瞬間

削ったばかりのかつお節を味噌湯に加え、入れていないものと飲み比べました。

一口目。「全然違う」「やさしい味になる」「なんだか落ち着く」「味が濃く、はっきりした」といった表現が、多くみられ、子どもたちは、うま味という言葉では表しきれない“味の深さ”を感じ取っていました。

さらに、「体があたたまる感じがする」「こっちの方が好き」といった感想が聞かれました。

味の変化は、単なる違いではなく“心地よさ”として受け止められていました。この体験活動を通して、うま味は知識を超えた実感として子どもたちの中に残ったようでした。



子どもたちの内面の変化

振り返りでは、「削る音が忘れられない」「香りが広がった瞬間が印象的」「家でもやってみたい」「味噌汁のおいしい意味が分かった」といった声が多く寄せられました。

さらに、授業後のアンケートでは、「朝食はとても大切だと思う」と回答した児童が66%から90%へ増加しました。また、「これからの生活で意識してみたいこと」として、60%以上の児童が「味噌汁を飲む」「作ってくれた人のことを思って食べる」回答し、半数の児童が「毎日朝ごはんを食べる」「自分の体のことを考えて食べる」と回答するなど、具体的な行動目標の設定へとつながりました。

削るという一見シンプルな体験が、食への敬意、作り手への感謝、自分の体を大切にする意識へと結びついたことが示されました。


本物体験が残す“記憶”

体験後、子どもたちからは、「削る音が今も耳に残っている。」「あの香りを思い出せる」といった声が聞かれました。五感を通して体験した学びは、確実に子どもたちの記憶として刻まれています。

それは教科書だけでは得られない貴重な学びでした。今回の鰹節削り体験は、和食文化の価値を実感し、うま味の力を体で理解し、食を通して自分自身を大切にする心を育む学びとなりました。

今後も、子どもたちが日本の食文化に誇りを持ち、自らの健康を守る主体となれるよう、食育の推進に努めてまいります。


【観察記録】

①削る音はどんな音だったか:

力をあまり入れないと、「サー」という軽い音がして、力を入れると「ザー」という音がして、手応えが大きくなりました。うまく行ったときは、シュッとかつお節が削れる音がしました。シュッシュという、鉛筆削りみたいな音がしました。


②香はどのように変わったか:

かつお節を入れると、香りが強くなり、かつお節の風味が感じられ、さらに美味しくなりました。最初からいい匂いだったけれど削ることでふわっと漂ってくる感じがしました。匂いが教室中から漂ってきました。


③気づいたこと・工夫したこと:

かつお節を、ほどよい力で削ることをがんばりました。かつお節を削るのは、想像以上に難しかったです。削ったところの色が濃い茶色になりました。かつお節をお味噌汁に入れることで、かなり変化を感じることができました。鰹節を作るには、たくさんの努力が重なったものであると知りました。鰹節を入れることで旨味がマシ、とても美味しくなりました。匂いがとても良く、削りたては、とても美味しかったです。かつおぶしについてもっと知りたいです。




松山市立久枝小学校様HP】


 




 
 
 

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