愛媛県四国中央市東部学校給食センターで、2023 年8月17日に栄養教諭・学校栄養士の方 9 名を対象にかつお節削り体験、飲み比べ体験を実施しました。日々子どもたちの給食の献立を工夫されている栄養の専門家の先生方にとっても、貴重な体験の場になりました。
実践の模様をレポートいたします。
子どもの頃から本物のだしの味を体験させておくことの重要性を具体的な事実にもとづいて話をさせていただきました。いろいろな世代で発達段階に応じた教材、資料などを使ってだしのよさを体感することの大切さに気付かせていることを話しました。
グループごとに分かれて実際にかつお節を削ってみる体験をしました。
かつお節削り体験はみなさん初めての経験でした。はじめはやや難しかったようですが、慣れるとみんなスムーズに削れるようになりました。 飲み比べでは味の違いに納得されていました。 その後、3 つのグループに分かれて削り体験、飲み比べ体験をしました。子どもたちの給食作りに関わっている栄養教諭、栄養士の先生方は素材の使い方も上手で、枯節が小さくなるまできれいに削ってくれました。
【先生の感想】
だしのうま味って食べて体験するのがいちばんですね。親子でこういった体験をするのはとても効果があると思います。ぜひ広めていってほしい。忙しいときにじっくりと時間をとることの区別を親世代から分かって欲しい。 子どもは本物の味に慣れてくると「もっとうま味をきかせてください」などと言ってくることがあります。 子どもなりに味が分かってくるのかと思います。 こういった体験を広げていきたいものです。
【栄養教諭・栄養士の先生方の感想】 離乳食セミナーなどによく参加しますが、赤ちゃんはだし付きのものをよく口にします。そういったものを本能的に求めているのかと思います。若いお母さんの中にはあまり食に関心がないように見える方もいますが、離乳食に関わっているときが変わるチャンスだと思います。このときに、「かつお節削り体験」や「飲み比べ体験」 を導入したら効果が高いと思います。若い世代の意識を変えていく必要がありますね。
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